介護と聞くと、どうしても大変な仕事というイメージが強いものですが、実は介護職というのはたくさんの魅力が詰まった仕事なのです。まず、1番の魅力といえば自分の家族の介護に役立つこと。今はどれほど元気な両親でも、いつかは体が弱って介護が必要な歳になります。その時、普段から介護に携わっているのといないのとでは大違いでしょう。歳を取って体の衰えた人をどう扱ったらいいのかという知識があれば、突然介護をしなければならなくなっても慌てることはありません。介護される側も、そういった経験のある人が相手なら安心して身を委ねることができます。
また、高齢者というのは人生の先輩であり、若い人の知らない知識や経験をたくさん得てきた人です。介護の仕事をしていると利用者に介護というサービスを与える分、その人生の糧をもらうことも多くなります。たとえば、今ほど生活が便利ではなかった時代の生活の知恵や、戦争中の体験談など。そのような場面を経験してきた人のリアルな話は、本や動画では得ることのできない宝でしょう。そんな利用者のケアを行いながらそういった昔話を聞くことができるのは、介護の仕事についている人の特権とも言えるでしょう。
それに、介護職というのは常に人手が不足している業界。加えて、土地を選ばずどんな場所にでも老人ホームは存在していますので、就職しやすくリストラをされる危険性が低いのも魅力の1つです。そのため、夫の転勤などで引っ越しが多い人でも行く先々で仕事を見つけることが可能であり、働き始めれば安定した収入を得ることができます。